[ 西暦1841年(天保12年)飯嶋吉六による生命力に溢れた狛犬! ]
現住所から歩いて20分ほど。
こんな名作の狛犬さんがいらっしゃるとは。。
ドッグカフェなんて行ってる場合ではありません!
動かぬ犬ではありますが、実際の犬には無い彫刻による表現力は神社好きだけでは無く犬好きの方にも楽しんでいただけると思います。
狛犬解剖!
まずは阿像(あぞう)
いやぁまず何か言ったら良いか迷うほどです。
このアングルでいくと腕の太さからでしょうね!
体の大きさからしてどう見ても太すぎる腕が現実にはいないバランスで思わず撫でたくなりますねー。
そして宇宙人のような耳でしょうか。
そしてカバのような鼻。
この全てのアンバランスでバランスを保っています♪
絶妙すぎる!!!
横アングルでもまた腕の存在感が際立ちますねー。
こちらだと右腕の太さ、そして今度は胸筋が出てきました。
かなりの鍛え上げられた筋肉に仕上げています。
そしてなんと言ってもたてがみの流れて力強い表現力!!
毛先のしなやかさ、鋭さに注目です!
このアングルでもまたもアンバランスが出てきます。
尻尾の太さ!!!
太すぎます!
しかし可愛い!
ご利益ありすぎそうなその太さはまたもや撫で撫で度MAX。
阿像ディティール編
目
黒?濃紺?紫のような色が若干残っているのがわかります。
超ー彫りの深い顔立ちです。
そして悪魔のような怖さも兼ねていて邪気を通さない力強さ。
眉毛
アニメワンピースのサンジ眉毛は狛犬を参考にしたのかなと思うほど。
一周した後に流れるという細やかさ。
鼻
カバっぽさもありますがこの時代にカバの資料は無いと思われますので、吉六の表現力の豊かさを感じます。
歯
犬とは思えない鋭さのまったく無い歯。
狛犬はお供え物でご飯食べれるので鋭い歯はいりませんね。
渦巻き
七重に巻かれた渦巻き。
数え方によっては八重かな。
八だと末広がりの八を意識したっていうところですねかね。
ソフトクリームやモンブランのような盛り上がりの美学。
爪
これまた機動力のなさそうな爪。
狛犬は移動の必要が無いのでご愛嬌。
毛は少なめ。
尻尾(しっぽ)
この尻尾と腕の太さがこの狛犬の最大のアンバランスの美学ですね。
お見事!!
腕の付け根の毛
魚でいうとこのヒレのような存在感になっていますね。
実にこと細かいこと。
続いて吽像(うんぞう)
こちらもまた見事な出来栄えのうん像です。
腕が上がっている分の筋肉の盛り上がりも見事に表現。
子供の顔より大きな手。。
横のアングルは尻尾の流れ具合が見事すぎますね!!
子供の尻尾と流れ方を合わせているのも涙もののこだわり。
表情もとても良いアングルです♪
こちらも尻尾は太いですがうん像は基本メスなので比べると若干細い感じがします。
こまかーーーーい。
吽像ディティール編
手と子
遺伝子を受け継いだ良い耳をした子供です♪
可愛いーーー!
たてがみと子
親と子の繋がりは髪の毛にまで表現されています。
最後に頭に沿ってピトッと曲がった感じが良いですね♪
たてがみ
ため息が出るほど見事な2連のたてがみ。
立体感により凛々しさ、高貴さを醸し出していて100点!!
総括
日本に星の数ほどある狛犬の中でも完成度という点でトップクラスだと思います。
かなり細部について書いたので付いてきていただけるか不安な内容になりましたが、それでも取り上げるだけの価値のある傑作です。
お近くの方是非ご覧くださいませ!