[ 創建1087年 神奈川県横浜市東神奈川の熊野神社 ]
戦災から復活した”スーパー御神木”といくつもの災禍を乗り越えた”スーパー狛犬”が鎮座する!!
JR東神奈川駅からほど近い距離にある熊野神社。
私、実は高校の最寄駅が東神奈川駅だったので、3年間通いましたが、当然神社仏閣に興味がなかったので全くもって存じ上げませんでした。
まだまだすごい残暑が続く2019年の9月。
参拝に伺った日も肌が焼け焦げてしまいそうな日差しだった。
今回も「かながわの神社 ガイドブックー神奈川神社庁ー」に乗っていたここ熊野神社。
数ある熊野神社の中でなぜここが地名もつかず熊野神社を名乗っているのか気になった。
本山ならともかく、ここは東海道の神奈川宿であったため「神奈川熊野神社」などと呼ばれても良さそう。
徳川家康が小田原北条氏の討伐祈願に訪れたという話も残っている。
実は横浜の熊野神社はなかなか良いパワー放っているところが多く、港北にある「師岡熊野神社」は光孝天皇に関東随一霊験所と認められた場所だ。
某有名占い師もたびたび訪れていると聞く。
私も伺ったことがあるので、この東神奈川の熊野神社も楽しみである。
以下、かながわの神社ガイドブックより神社のご紹介。
社伝によれば、平安時代末期の寛治元年の1087年、醍醐(だいご)三宝院の勝覚僧正が紀州熊野大権現を神奈川権現山に勧請(かんじょう)し、神奈川郷鎮守熊野三社権現を号したのが始まりという。 創建当初は山頂部に鎮座した。 永正7年(1510)、北条早雲は関東平定の第一歩として山内、扇谷両上杉氏に反乱、権現山に砦を築いて隣接する青木城主の多米権兵衛元興に守らせ、上杉軍を迎え撃った。 この戦は武蔵国南部全域を巻き込む激しいもので、北条軍は撤退、熊野三社権現は消失して天正7年(1579)に至り、ようやく再建されたという。 天正10年(1590)7月、関八州の太守となった徳川家康が小田原北条氏討伐の戦勝を祈願、以来、徳川家と縁を結び、宮司は毎年江戸城へ参賀するのが習わしとなったといわれる。 正徳2年(1712)、権現山の山頂部が崩落したため現在地に鎮座した。 社前は東海道神奈川宿として栄え、また江戸城に魚を献ずる「お菜七ヶ浦」に定められた漁師町の一村でもあったことから。結びの神、海上安全の守護神として崇敬され、「神奈川の権現さま」として親しまれた。 昭和20年に戦災で焼けたが、逐次再建され今日に至っている。 |
目次 ※ 基本情報 ※ご利益五穀豊穣、交通安全 御祭神国常立尊(くにのとこたちのみこと) 伊邪那岐尊(いざなぎのみこと) 伊邪那美命(いざなみのみこと) 住所神奈川県横浜市神奈川区東神奈川1-1-2 TEL045-441-2768 駐車場無料駐車場有り。
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参拝レポート!!
目の前の通り。
いざ参拝。
撮影するのに引けないは電線が入るは町の神社は撮影向きじゃ無いですね。
ここの特徴は、、
超巨大、そして見事な出来栄えの狛犬!
こちらは「あ」、彫りの深い顔してます!
彫るのは難しそう。
160センチあるそうです!!
「うん」の像ですが、完全にはうんにならず少し口を開けています。
子供狛犬がじゃれている様子が見事に彫られています。
可愛いですが、体の色が違うことにお気づきでしょうか?
狛犬の歴史
なんでもこちらの狛犬さま、何度も災難に会い、その度に不死鳥のように甦ってきた屈強な戦士狛犬。
まず安政の大地震に見舞われ「あ」狛犬が台座から落下。
次は関東大震災で「うん」狛犬が落下。
そして次は第二次大戦で神社自体が消失し、石造りのものと御神木以外は何も残らない状態に追い込まれた。
そして最大の悲劇は「アメリカ軍によって捨てられた!!」
これ以上の悲劇はありませんね、10何年も埋もれたままのところ発見され救出されたのですが、当然、体はボロボロ。。
そこで近くの左官職人のおじいさまが狛犬の修理を申し出て、現在の色こそは違いますが、おじいさまの魂も込められた立派な狛犬に復活!
ということで作者の飯島吉六さまとおじいさまの合作といったところですね。
左官職人の方も看板に書いたら素敵なのにと思いました。
哀愁のお尻♪
手水舎
絵馬
おみくじや絵馬などの商売っ気は少ない神社です。
マンションに負けない存在感の拝殿!
マンションの野郎が神社を見下ろすなど無礼千万でぶっ壊してやりたい気分ですが、マンションなどに負けない立派な存在感を示しております。
熊野神社ですがヤタガラスでは無いです。
「三つ巴紋です」
合祀社
金比羅社、大鳥社、稲荷社、香取神社、鹿島神社の5つが一緒に祀られる。
御朱印デザイン!
スッキリとしたデザイン、硬筆のような正確さで日付を書いてあります。
熊野神社の文字はスタンプですね。
拝殿右奥に御神木あり!!
樹齢は400年だそうです。
第二次大戦の業火から生き延び、いまだに葉をつける大イチョウ。
痛々しいヤケドの跡が今も残る。
足元を稲荷様が固めていた
見事に実もつけています。
感動もの!!!
狛犬や御神木の歴史に触れられて清々しい気持ちで参拝を終えた。
総括
この熊野神社のパワーは本殿よりも狛犬と御神木の生き様にあるように感じた。
どちらもすごいパワーを放っていて、癒しというより感動、感慨を与えてくれる貴重な場所である。
あまり知られていないのが残念なような嬉しいような複雑な気持ち。
興味を持たれた方には損をさせないオススメ神社です!
今回も良き参拝。
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